有限会社名取サービスは、1992年(平成4年)6月に静岡の地で個人事業主として産声を上げました。この時代、バブル経済の崩壊後、日本経済は新たなフェーズへと移行しつつありましたが、一方で、快適な居住空間やビジネス環境に対するニーズは多様化し、空調設備の果たす役割はますます重要になっていました。しかし、当時、お客様の細やかなニーズに応えられる専門的な知識と技術を持った空調設備業者は、まだ不足していました。
このような時代背景の中、創業者である名取 宏行(なとり ひろゆき)は、「地域の皆様の快適な暮らしとビジネスを、空気環境の面から支えたい」という強い思いを抱き、有限会社名取サービスを立ち上げました。創業の原点は、21歳の頃にさかのぼります。名取は個人の親方の下で空調工事に携わり、その真面目な仕事ぶりを評価され、「よかったら、この仕事をやってみないか?」と声をかけられたことが独立のきっかけでした。そこで得た“人との出会い”と“運”が、その後の名取サービスの礎となりました。
独立後すぐに、三菱商工から仕事を任せてもらえるという大きな機会に恵まれ、それに誠実に応えることで着実に信頼を積み重ねていきました。
さらに、バブル崩壊期にはゼネコン各社がコストの見直しを迫られ、「安価に、誠実に、確実に対応できる業者」を探していた時代。名取サービスはその需要にいち早く応え、丁寧な仕事で評価を高めました。
空調業界は夏場が最も忙しく、人手不足は常につきまとう課題でした。
「頼まれた仕事を断りたくない」
「困っているお客様を助けたい」
という思いから、周囲に無謀だと言われながらも人材を増やしたこともあります。バブル崩壊後で誰もが固定費削減に走る時代に、あえて人を増やした――今ではそれが“武勇伝”として語られるほど、名取サービスの転換点となりました。
その後、アウトソーシングが広がった時代を経て、アスクルやAmazonなど「即日・翌日対応」が当たり前になっていく流れの中でも、名取サービスは早い時期から“すぐ駆けつける空調屋”として地域での存在感を確立してきました。空調のプロとして、便利屋的な柔軟さも持ちながら、「困った」に応える会社として成長を続けています。
今ではダイキン工業の革新的な空調技術と、名取サービスの地域密着型サービスが融合することで、より高品質で多様な空調ソリューションをお客様に提供できるようになりました。業務用エアコンの設計から施工、メンテナンスまでを一貫して手掛けることで、オフィスや店舗、工場といった様々な業種の顧客基盤を拡大していきました。
時代が平成から令和へと移り変わるにつれて、省エネルギーへの意識はさらに高まり、また快適性だけでなく、空気の「質」への関心も増していきます。名取サービスは、そうした社会の変化にいち早く対応し、省エネ型エアコンの導入提案や、換気設備の重要性を訴求するなど、常に時代のニーズを先取りしたサービスを提供してきました。
今日では、業務用・家庭用エアコン、換気設備、全館空調など、幅広い製品とサービスを取り扱い、「見えない空気を、見える仕事に。」というコンセプトのもと、お客様にとっての「快適」「安心」「省エネ」を"目に見える成果"として提供しています。創業以来、変わらぬ「お客様第一」の精神と、培ってきた技術力を強みに、有限会社名取サービスはこれからも静岡の地域社会と共に歩み、より良い空気環境づくりに貢献してまいります。